2013年10月28日
葉隠れの里。

写真は、肥薩線の特急列車「はやとの風」です。
写真ではやや見にくいですが、丸に十文字に似つかわしい黒の配色が気に好印象です。
昨日は「はやとの風」に揺られて、鹿児島中央駅まで行き、九州新幹線と長崎本線を乗り継いで佐賀へ参りました。
九州一周駅伝は二日目。
鹿児島は日間三位と健闘しました。
私は佐賀を走るのは二回目。
6年前に走った時と同じく、区間賞を取ることができました。
佐賀は相性の良いコースです。
もしかしたら、佐賀に眠る大隈重信先生も母校のよしみで背中を押してくれたのかもしれません。
ちなみに佐賀駅は、県庁所在地名の駅として全国唯一、田んぼが見渡せる駅だそうです。
地元の方から伺った珍情報。
ますます佐賀が好きになった日でありました。
あと二回出走予定ですので、湯治や滋養によって備えます。
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15:58
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2013年10月26日
天高く馬肥ゆる秋。

落ち葉が増えてきました。
台風の影響か、少し風が強まったせいもあるかもしれません。
夜具に毛布が欲しくなる頃、新米に舌鼓を打つ頃、晩秋はすぐそこに来ています。
上の道は、ランニングコースの一つですが、時折、町の人々が声をかけてくださいます。
昨日は、郵便局の方。
一昨日は、温泉水販売店の方。
三日前は、給油所の方。
皆さん、教員採用試験に合格したことを祝ってくださり、駅伝の激励もしてくださいました。
つくづく、試験と駅伝に向けて頑張ってよかったと思うこの頃です。
朝の連ドラより。
主人公の友人Bの言葉が印象的でした。
「自分を変えられるほどの恋って、一生のうちで何回できるんだろう」
人によりけりでしょうが、私は後にも先にも一回です。
ある意味、「変わる」ということは、「学ぶ」ということでもあると思います。
恋愛に限らず、身近な出来事や出会いをじっくり観たいものです。
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13:15
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2013年10月22日
高麗橋。
前回の西田橋の詩の他に、高麗橋の詩も発表されています。
韻文や詩は好みが分かれますが、私はこういった歴史ロマンを書いた詩作が好きです。
「高麗橋」 茂山忠茂
近代建築の並ぶ川岸に向かって
一個一個の石を丹念に積み重ね
天保のアーチは組まれている。
甲突川の川面を吹き抜ける
光と風をまとい
次元を超えた春秋に
素朴な肌の裸身を晒し
中央から岸辺へゆるやかになだれ落ちる
豊かな橋面の円弧は
甲突川にたゆたう抒情のさざ波を
ひっそりと抱き
川面にゆらりと、歴史を浮かべる
高麗橋。
名工岩永三五郎は、洪水の時
橋脚を守るため
激流に飛び込んだという。
生命かけた名工の心臓めがけて
今、削岩機がうなる。
繁栄と飽食は
具現文化としての価値に
架橋できず
八・六水害の
元凶の汚名を着せられ
破砕されようとしている
薩摩の史と景。
粉塵を飛ばし
石塊は、つぶてとなり、川に降る。
甲突川は、今
三五郎の血しぶきを浴び
紅に染まる。
桜島のマグマが
ゆっくり、せり上がってくる。
九州一周駅伝も、もうすぐ過去の歴史になろうとしています。
今回私が任されたのは佐賀、鹿児島、大分。
先週風邪をこじらせましたが、なんとか間に合いそうです。
九州一円、全員で元気に駆け抜けることができますように。
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14:12
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2013年10月21日
西田橋。
先日、鹿児島市の歴史学習の機会をいただきました。
甲突川五石橋(こうつきがわごせっきょう)
鹿児島市を流れる甲突川にかつて架かっていた五つの石橋です。
玉江橋(たまえばし)、
新上橋(しんかんばし)、
西田橋(にしだばし)、
高麗橋(こうらいばし)、
武之橋(たけのはし)。
1993年8月6日の鹿児島大水害により、新上橋と武之橋の2橋が流失。
玉江橋、西田橋、高麗橋は、八六水害に耐えたのですが、災害時の危険性が考慮されて改修工事。
一部が記念公園へ移設されました。
たかが石橋、されど石橋。
江戸末期の職人技が凝集した、精巧なつくり。
鹿児島市民に愛された五石橋は、惜しまれつつコンクリートに塗り固められました。
「西田橋、私も大好きだった」
鹿児島市育ちの母も目を細めて言います。
鹿児島県国語教諭の大先輩、茂山忠茂さんの詩を載せたいが為に今日のブログ更新です。
「西田橋」
カッポ、カッポと
荷馬車の蹄の音
大八車の軋み
それらがよく似合った西田橋。
肥後の石工俊才岩永三五郎の魂が刻印した弘化三年丙午九月十一日。
職人の誇りにかけて
美と力と志を
巧みに組み込んだ名橋。
民衆が文明に架けた
未来へのアーチ
一つひとつの擬宝珠に
高々と文明の火を灯し
対岸へやさしく傾けれる
孤影を
甲突川の水面にゆらりと映す。
陽を吸った石を撫でると、
石工たちの掌のぬくもりが、
熱く伝わってくる。
戦火に耐え、
二十世紀の
車の洪水に耐え、
「百年に一度」の
大水害に耐えた
堅牢な橋脚を、
行政の濁流が攫う(さらう)
五石橋。
(河川激甚災害対策特別緊急事業)
その最後の石橋が哭く。
西田橋が、
哭く。
西田橋を知らなくても、思い入れの強い建造物が無くなった時の虚無感や寂寥感が思い出されます。
無念さの一方で、無常の移り変わりの中に、かけがえのなさや美しさを見出すことも教えてくれる詩です。
無機質な石橋に生命を吹き込むことを、詩は可能とします。
言葉の力は無限大です。
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11:47
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2013年10月14日
ニイタカヤマノボレリ。
それは高く、険しい山でした。
約70人がトライし、5人が山頂に辿り着きました。
私が登頂を果たすのにかかった時間は、二年と半年。
今立っている山頂から麓を見下ろせば、私の登山を応援してくれた同志たちが笑顔で手を振っています。
山頂からの眺めに一息つくと、早速、下山に取りかからねばなりません。
無事に下山できなければ、次の山に登ることができないからです。
一歩一歩安全に下山しながら、次の山に登ることを考え、胸を躍らせます。
同志たちも、私の次なる登山に、喜びと期待を寄せてくれている様子。
次の登山も一筋縄ではいきません。
これまでと同じように、落とし穴や、分かれ道、魔物や獣が行く手を阻むでしょう。
真の同志は、労力を惜しまず私を後押ししてくれます。
なぜなら、私の登山計画には、多くの同志を魅了するほどの喜びが詰まっているからです。
それは至ってシンプルな登山計画です。
いつも自分自身の体調や心を見分けながら、前へ進み、上へ登ること。
優れた登山家は、とやかく言わず、目の前のことをただ淡々とこなしていき、冷静に原因と結果をつなぎ合わせていきます。
登山が苦難を伴うことであってもそれを喜べるのは、彼らは登山に本気で没頭(無我夢中)できるからです。
そして、それは真の人間感覚の一つだと思います。
鹿児島県高校国語科教諭として、新しい出発の準備が始まりました。
喜び一杯の門出、鹿児島は雲一つ無い紺碧の空です。
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05:11
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2013年10月03日
神無月。


今年も十月。
全国の神さまは、出雲大社で縁結びの会議中でしょうか。
郵便局では年賀状の購入を勧められる時期になりました。
平成25年も残り四分の一、まさに月日は百代の過客。
ぼやぼやしていると、出雲駅伝を見逃してしまいますよ。
(写真)指宿菜の花マラソンの申込書が届き、さっそく5000円振り込んで参りました。
今年は雨風に悩まされたレースでしたが、来年は好天に恵まれたらなぁ…午年ですから、きっとウマいこと晴れてくれるはず。
優勝賞品の枕崎産高級かつお節は来年も用意されるのでしょうか。
かつお節に照準を合わせ、年末まで走り込んでおきます。
(写真)先週土曜日、国分で強化記録会に出場しました。
久しぶりの夜のレースでありました。
10000m30'51の記録は、去年より13秒だけ長くかかり、調子は上向きです。
最後の九州一周駅伝へ向けて、体を作っていきます。
九電工の元同僚たちも、福岡チームと佐賀チームとでメンバー入りしたとの報を受け、ますます楽しみな今大会に。
◆高校一般 10000m(敬称略)
1 ジョンカリウキ28.57.9
2 永田(宏)30.34.6
3 中野 30.37.2
4 石川 30.41.1
5 飛松 30.45.4
6 山下 30.46.7
7 永田(亮)30.49.4
8 朝日 30.51.2
9 中木原 30.53.2
10 鈴東 30.57.2
11 宮國 31.10.2
12 永谷 31.13.9
13 米良 31.15.2
14 引地 31.16.3
15 高田 31.16.5
16 有馬 31.19.1
17 別府 31.19.6
18 永井 31.21.1
19 伊地知 31.22.5
20 久保山 31.25.9
21 三牧 31.31.6
22 福迫 31.32.8
23 山内 31.34.3
24 松永 31.36.1
25 新牛込 31.38.3
26 吉岡 31.38.6
27 立元(兄)31.40.9
28 田代(直)31.41.4
29 森 31.42.5
30 樺島(瑞)31.46.6
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17:46
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