2014年02月01日
如月朔日。

奥さん作「アボカド納豆パスタ」
訳あって食べることができませんでしたが、見た目も名前もヘルシー志向で嬉しいです。
運動と縁遠かった彼女が、徐々にランナーにやさしい生活へと染まっていく様子を愉快に思っております。
昨日、温泉で湯船に浸かっていると、ご近所さん方の話し声。
「もう一月も終わり。二月はもっと早えど」
私にとっては、一月は少々長かったかと。
年始のご挨拶やお手伝いから始まり、駅伝練習に気を入れながら、体調回復に努める日々。
書き物や塾の仕事も何かと忙しいひと月でした。
忙しいことは良いこと。
二月も行事が目白押しで、充実の予感がしております。
今週頭に、出身高校の生徒と一緒に走ってきました。
2月1日の県高校新人駅伝に向け、天を衝く意気で走る姿を見せていただきました。
こんな生徒がいる学校の教師になりたいものです。
後輩達から練習メニュー作成の依頼を受けたのが昨年11月。
競技の実績らしい実績もない進学校の陸上部員たちですから…
やる気はどの程度かと様子を伺っていると、実直で情熱のある子ばかりでした。
坂道を毎日走れ、定期試験前も年末年始も走れと言えば、ほとんど実行に移してくれます。
私がメニュー内容をハードに設定してしまったせいか、怪我人や体調不良者が出てしまいましたが、私にとっても生徒にとっても、良い勉強になったかと思います。
生徒は、未体験の練習強度を体感していく中で、それぞれの価値観に新しい世界を感得していくはずです。
筋肉や骨のうずきや痛み、
呼吸器・循環器が楽になるリズム、
腕と脚の連動で推進する感覚、
余計な脂肪や筋肉が削ぎ落とされていく身体、
接地感覚や接地時間の変化、
速く走れた時の思考パターン、
不調時の練習条件や環境条件、
故障者の行動制限や心理的苦痛、
など、どれも厳しい練習を継続しない限り見えない自分の姿、それこそが新しい世界です。
走ることで得るものは結果だけではないのは、上記の通り、明らかだと思います。
ひたむきに走り続け、苦しい中で自分を見つめ、世界観を広げていくことは、将来生きていく上できっと役に立つと信じています。
ところで、選手が故障するほど練習しすぎにならないように手綱を引いてやるのが、指導者の主な仕事だと聞きました。
その案配やさじ加減が難しく、この上なく面白いのでしょう。それに携わると思うと、今から胸が躍ります。
ただし体が動くうちは、高校生と一緒に走る楽しみを満喫したいという青写真もあります。
私の将来をますます楽しみにさせる契機を与えてくれた加治木高校生たちは、大切な恩人です。
Posted by らじうむ at 16:15│Comments(0)